「アラフォー女子ひとりでもできた! 小さくてかわいい家づくり」を読んでみた

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ある日突然家が欲しくなり、たった7坪の土地に意匠を凝らした「小さくてかわいい」家を作ってしまった過程を綴ったのが本書「アラフォー女子ひとりでもできた! 小さくてかわいい家づくり」である。土地選びから家のデザインまで自分で考え、とことんこだわり抜いて作ったというが、著者「塚本佳子」氏は建築に関しては完全にド素人である。いかにして彼女は自分の理想をカタチに変えることができたのか。


塚本佳子『アラフォー女子ひとりでもできた! 小さくてかわいい家づくり』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/335751/


突然家が欲しくなったアラフォー女性がショップを兼ねた一戸建てを構えたいと考えていて、しかも予算は4000万(都内!)という、はっきり言って無謀とも思われる挑戦を描いた本書。建築面積がたった7坪しかないという場所に、如何にして理想の家を建てたのか?
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完成した家は、7坪とは思えないほどの開放感が感じられます
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3階までつづく大きな棚。階数に応じて商品や私物を陳列しているそう。空間的な広がりや光を取り込む役目も果たしているとのこと
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夜の姿がまたすごくオシャレ。外から眺めても楽しめる造りになっているのです。
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突然家が欲しくなったというが、それを行動に移してしまう行動力がさすが
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土地探しから家ができるまでトータルでプロデュースしてくれる企業があるのだとか。著者のように何も知識がない人だと心強い味方です。
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実際に家を建てるとなると、理想を現実のカタチに変えるために山ほどやらなければならないことがあります。土地探しはもちろんですが、銀行等の金融機関から融資を受ける際に必要な書類の作成、建築家の選択など、もちろんプロデュースをお願いしている企業からサポートを受けられますが、主体的に関わらなければならないことがほとんど。こうした事務手続きなど面倒な部分を家の完成までに多数こなさなければならないようです。
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4000万円という非常に大きな額の買い物となりますが、即断で決めてしまったとのこと。もちろん購入を決心するまでには慎重に準備を進めておく必要がありますが、納得がいく答えが出た場合にはこうした勢いが必要なのかも。
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家を建てる場合はモデルルームのように既に完成しているものが見られるわけではないので、こうした精密な模型を作ることによってイメージを固めていくようです。
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ただ、やはり細かい部分はどうしても模型ではわからないことがあるので、企業側と何度もやり取りをして意思疎通を計るのが大切だとか。ワガママなくらい自分の考えをどんどん伝えていく方がいいみたいです。せっかく多額のお金をかけて、後々何十年も残る資産を作るのですから、完成したものは限りなく自分の理想に近づけたいもの。
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しかし、現実には資金や法律など様々な制約があるわけで、自分の理想とどう折り合いをつけて妥協していくかが大きなポイント。図面とにらめっこしながら、譲れない点や妥協する点など整理していく必要があります。ですが、この過程はなかなか難しく、自分の伝えたいことを上手く言葉にできなかったり、企業側とのやり取りがスムーズにできずイライラが募ったりと、かなり神経を使うのだとか。
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家作りの過程で面倒くさいベスト3が「契約書の確認」「銀行とのやり取り」「役所への提出物」だそうです。事務手続きの煩雑さはどうしても避けられません。
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こだわったという手すり部分は流木を使ったもの。こだわった分、形になったときの嬉しさはたまらないでしょうね。
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北欧デザインの生地でつくったローマンシェード
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下図が工事中、上図が完成後。工事の途中経過を見て不安でしょうがなかったようですが、完成した部屋を見て開放感が素晴らしいのに感嘆したとのこと。いや、確かにこれは全然印象が違います。デザイナーの方との綿密なやり取りの成果です。やはりコミュニケーションが大切。
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7坪の家というとあまりピンときませんが、この図を見ると少しわかるかも。かなり狭いです。
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完成が間近になってもやることはたんまり。途中で嫌になりそうですが、著者は実際に途中で飽きてしまったこともあるのだとか……いや、確かにわかります。しかしここで妥協してはせっかくの理想の家が台無しなので、しっかりと最後まで詰めます。
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そして色々な苦労がありながらも完成。想像以上のものが完成していたとのことで、著者は大喜びでめでたしめでたし。
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本書を読もうと思ったきっかけは、私の場合は著者のように「家を建てたい」という思いがあったからではありません。自力で何かを作りカタチにする過程の喜びに懐かしさを感じたからです。例えば、小さな頃にせっせと作ったプラモデル。完成品ではなくプラモデルを買ったのは、自分の作業がカタチになる面白さを味わいたかったから。また、メーカー勤務をしていたときは関わった新規プラントの建造がどんどんカタチになっていく様子に多大な喜びがありました。あの想いが本書を読むことで予想通りフラッシュバックされ、何かを作りたいという欲求に結びついていくのが感じられました。「持ち家」に対しては全くもって興味がありませんでしたが、土地選びからデザインまで自分がトータルで関わるとなると、「これはひょっとして、プラモデル作りなんかと比べ物にならないくらいに面白いのでは?」と、ちょっとアブナイ思想が芽生えつつあるほどに刺激を受けています。

飽きっぽいので、相当な期間を要し手間暇のかかる家作りを実際に行うことは無いでしょうが、妄想の楽しみとしてはしばらく続きそうです。あんな凝った家を見せられてしまっては、どうしても自分の妄想が膨らむんです。


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